6月度昆虫調査会報告
         
日  時: 2012年6月23日(土) 9時 〜 23時  
場  所: 周南市鹿野金峰山及び長野山周辺
関係者: 中西 淳
概  要: 6月度の月例昆虫調査会を、周南市金峰山周辺及び周南市長野山緑地公園周辺で実施しました。
調査会当日は前日の好天とうって変わり、朝から雲が多くどんよりとした天候でしたが、午前9:00に周南市大向の「ふれあいの家」入り口付近の集合場所に8名が集合し、ミーティング後に各自の専門分野を調査すべく、思い思いの場所へ散らばっていきました。
蝶ではヒロオビミドリシジミ、トンボではムカシヤンマ、アオサナエなどの珍しい種が確認できました。
また、長野山山頂付近では、フジミドリシジミが発生しているのも確認しました。
夜間の調査は長野山で実施することになり、19時からライトトラップの設置を行いました。
参加者が少ないこともあり、トラップはこれまでの地点と一部場所を変え2箇所で実施しました。
この夜は曇り空でやや風が吹いており、標高も1000mということで時間の経過と共に寒くなり、一枚上着を着用することになりました。
20時頃までは飛来する昆虫類も少なかったですが、20時を過ぎるとぼつぼつと集まりだしました。
多い種は蛾類で、その他、時折コメツキ類やベニボタル類、テントウムシ、ハネカクシ、ジョウカイ、微少なゾウムシ類、アオクサカメムシ、トビケラ、ヒメバチ類、ヘビトンボ類が集まってきました。
その他特異なものとして、蝶類のフジミドリシジミがライトに飛来し、これは予想してなかったもので、以前、ウラキンシジミやクロミドリシジミのゼフィルスが飛来したことがあり、今回で三例目となりました。
これについては後日正式に報告したいと考えています。
今年は春先から昆虫類は発生が遅くなる傾向にあり、昆虫類の本番はこれからではないかと感じさせる夜間調査で、飛来個体に大きな変化がなくなった、23時前に終了しました。

スナップ写真

(昼の部

集合写真

調査中

河原でアオサナエを追う

ウラナミアカシジミ♀

アカシジミ

ミズイロオナガシジミ

フジミドリシジミ♂

ヒロオビミドリシジミ♂

ツバメシジミ♀

ムラサキシジミ♀

スジグロシロチョウ♀

ウラギンヒョウモン♂

オオウラギンスジヒョウモン♂

ミドリヒョウモン

コムラサキ♀

ヒメキマダラヒカゲ

サトキマダラヒカゲ

クロヒカゲ

ヒカゲチョウ

ヒメジャノメ

オオチャバネセセリ

アオサナエ♂

アオサナエ羽化殻

コオニヤンマ♂

コオニヤンマ羽化殻

ミヤマカワトンボ♂

モノサシトンボ♀

ムカシヤンマ♀

コヤマトンボ羽化殻

ノコギリクワガタ

ナミテントウ
(夜の部)

ライトトラップに来たたくさんのムシ

ヨツメトビケラ

アオジョウカイとヒメバチの仲間

ナナホシテントウ

ヨツボシモンシデムシ

ササユリ

ウスベリケンモン

ウスオビカギバ

アジアホソバスズメ

ナガトガリバ

シロスジオオエダシャク

シロスジエグリシャチホコ

シラオビアカガネヨトウ

ギンモンカレハ

ウチスズメ

モクメシャチホコ

マガリウスヅマアツバ

マエキトガリアツバ