8月度昆虫調査会報告
         
日  時: 2012年8月25日(土) 9時00分〜 24時  
場  所: 岩国市錦町寂地峡周辺
概  要: 昼の部は、9:00に寂地峡駐車場へ集合、それぞれ好きなところを調査してもらうことにし、私(伴)は、エゾゼミを目的に寂地山山頂をめざしました。
ミンミンゼミが最も多く至る所で鳴いていて、ときおりツクツクボウシが鳴き、ヒグラシは1♀しか確認できませんでした。
登山道入口の駐車場までの道沿いの、アカマツの大木の日の当たる枝先からはチッチゼミの鳴き声も聞こえました。
登山道から先、山頂まで1.5キロメートルの看板付近からエゾゼミの鳴き声が聞こえました。
ここにはキュウシュウエゾゼミも1♂記録があり、鳴き声では同定できませんが偶然鳥に咥えられた1♂を観察し、その大きさからエゾゼミであるとわかりました。
午後になり、場所を変えて寂地峡の西、浦石峡に向かいました。
ここでは、寂地峡〜松の木峠方面を調査した方々と合流、時々降りてくるスミナガシやアオバセセリなどの写真を撮りました。
午前中の疲労でよそへ行く体力も無く、時々飛んでくるタカネトンボをのんびりと待っていたところ16時頃、見かけぬチョウが私の足に止まり、盛んに汗を吸いだしました。
チョウ屋さんを呼ぶと大騒ぎ、成虫ではここ数年ほとんど見かけることのなかった非常に珍しいキバネセセリ♂とのことでした。
夜の部は、浦石峡木目の滝の上流2か所にライトトラップを設置しました。
飛来してくる個体数は少ないものの、幅広く様々な昆虫が見られました。
大型のカマキリモドキやクスサン、ヤママユガなどを採集、ハネカクシは1頭も来ず、スズメガは1頭だけでしたが楽しいひと時でした。
参加したみなさん、お疲れ様でした。(伴一利記)

確認した昆虫類
<昼の部>
トンボ:アキアカネ、ノシメトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ウスバキトンボ、コオニヤンマ、オニヤンマ、タカネトンボなど
セミ:ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、エゾゼミ、ヒグラシなど
チョウ:アオスジアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、ゴイシシジミ、ベニシジミ、ツバメシジミ、スミナガシ、サカハチチョウ、イチモンジチョウ、コミスジ、ウラギンヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、ツマグロヒョウモン、ルリタテハ、テングチョウ、クロヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、ヒメキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、クロコノマチョウ(幼虫)、オオヒカゲ(冠高原)、キバネセセリ、アオバセセリ、イチモンジセセリ、ヒメキマダラセセリ、コチャバネセセリなど
<夜の部>
ヤママユガ、クスサン、オオミズアオ、オオカギバ、ムラサキアシブトクチバ、ムラサキトビケラ、オオスジコガネ、カブトムシ♀、アカアシクワガタ♀、スジクワガタ♀など

スナップ写真


集合写真

集合場所の寂地峡

キバネセセリ♂

アオバセセリ

イチモンジセセリ

ヒメキマダラセセリ

コチャバネセセリ

キタキチョウ♂

スミナガシ

ルリタテハ

イチモンジチョウ

サカハチチョウ

コミスジ

オオウラギンスジヒョウモン♀

ツマグロヒョウモン♂

テングチョウ

オオヒカゲ

ヒメウラナミジャノメ

ヤマキマダラヒカゲ

サトキマダラヒカゲ

ヒメキマダラヒカゲ

クロヒカゲ

ウラギンシジミ♂

ムラサキシジミ

ツバメシジミ♂

ベニシジミ

ゴイシシジミ

アオスジアゲハ

ミヤマカラスアゲハ♂

ミヤマカラスアゲハ♀

カラスアゲハ幼虫

クロアゲハ幼虫

ヤママユガ

ナミハンミョウ

アキアカネ

オオシオカラトンボ♂

オニヤンマ

コオニヤンマ

タカネトンボ

オオアオイトトンボ♀

浦石峡木目の滝

渓谷に住むゴギ
<夜間調査>

調査中

調査中

オオカギバ

ネグロトガリバ

オオマエベニトガリバ

キリバネホソナミシャク

オオシロエダシャク

オオバナミガタエダシャク

オオトビエダシャク

リンゴカレハ

スケバハゴロモ

ミノモマイマイ

アゲハモドキ

オオアオバヤガ

ウスベリケンモン

スギタニアオケンモン

コエビガラスズメ

オオオサムシ

カブトムシ♀

スジクワガタ♀

アカアシクワガタ♀

オオスジコガネ

ガムシ

キマワリ

ヒグラシ

ツノアオカメムシ

カンタンの一種

エダナナフシ

キカマキリモドキ

ヒメカマキリモドキ

ムラサキトビケラ

ヒゲナガカワトビケラ

カワゲラ

フジグロセンノウ