10月度昆虫調査会(アサギマダラ・マーキング)報告
         
日  時: 2012年10月21日 (日)  9時 〜 12時00分  
場  所: 下関市豊田町華山
概  要: 秋晴れの中、12名の参加者は神上寺駐車場に集合しました。
見上げると早速アサギマダラが気流に乗って優雅に飛んでいました。
後を追っていくと畑の脇の斜面に繁茂しているヒヨドリバナにとまって吸蜜を始めました。
ところが、畑の周囲には防獣柵が設けてあります。
この近辺はホンシュウジカの生息地でもあり、夜間車で走っているとよく出くわします。
畑の持ち主の方にお断りをして柵中に入り、無事捕獲。
あとでこの方にお話を伺ったところ、この場所には多くのアサギマダラが飛来してくるため、斜面にヒヨドリバナを植栽しているとのことでした。
今年は多い時で60頭を確認したそうです。
他の畑にも野菜の隣にヒヨドリバナが植えてあり、この地区の方のアサギマダラへの愛着を感じることができました。
畑での採集も一段落して、華山へ移動です。
例年であれば、山頂へ続く道の所々でアサギマダラを見かけることができますが、なぜか今年は飛んでいません。
8合目付近の駐車場でしばらく様子を伺っていても一向に現れません。
周囲を見渡すと雑草が綺麗に刈られています。
どうやら吸蜜源である花がないことが原因のようです。
仕方なく、捕獲をあきらめ、マーキングと放蝶のため、山頂下のアンテナが多くある広場に移動しました。
参加者一同、捕獲したアサギマダラを取り出し、雌雄の別を記録したあと所定の記号を翅に書き込みました。
今回の調査で捕獲できたのは雄34頭、雌7頭とあまり多いとはいえませんが、豊田町八道において1頭だけではあるもののマーキングされた個体を再捕獲することができました。
マーキングがすべて終わり、いよいよ一斉放蝶です。
三角紙から開放されたアサギマダラは勢い良く青空に飛び立つものもあればしばらく擬死状態でいるもの等さまざまでした。
今回の調査会は、2012年度最後の調査会であり、月例会の中で唯一アサギマダラマーキング調査という、テーマを設けた特別な会でもありました。
今回記入した識別記号[  山口  083-767-0350 ] ※豊田ホタルの里ミュージアムの電話番号です。
再捕獲された方はご一報ください。
豊田町八道で再捕獲された個体の識別記号[  TAF 10/15 4481 UTI  ]

スナップ写真

朝集合時打合せ

華山山頂にて参加者記念撮影

マーキング中

放蝶

再捕獲した個体

アサギマダラ

シルビアシジミ

ヤマトシジミ

ウラギンシジミ

テングチョウ

キタテハ

アカタテハ

ヒオドシチョウ

ツマグロヒョウモン

クロコノマチョウ

チャバネセセリ

ルリボシヤンマ

マユタテアカネ

スズメバチの巣