10月度昆虫調査会(アサギマダラ・マーキング)報告
         
日  時: 2013年10月20日 (日)  9時 〜 13時00分  
場  所: 下関市豊田町華山
概  要: 曇天で時折の陽射しの中、昨年の調査時と同じ神上寺駐車場に集合しました。
どうやら今年のこの時期は、アサギマダラの最盛期のようで、駐車場の上空ではアサギマダラが優雅に飛んでいました。
その個体を観察していると、駐車場隣の柵に囲まれた畑に入りました。
すぐさま畑に駆け寄って見ると、その個体は畝に植えてあるフジバカマにとりました。
ところが、そのフジバカマでは無数のアサギマダラが吸蜜していました。
畑の持ち主の方には事前にお断りをしていましたが、柵の中に入ることはせず、柵外から伸縮式の捕虫網を伸ばしてそっと1頭を捕獲。
アサギマダラはフジバカマに執着しており、他の個体は吸蜜を止めません。
ここのフジバカマは、アサギマダラに認知されやすいようで次から次へとやってきていました。
このため、多い人はこの一箇所だけで32頭もの個体を捕獲されていました。
この畑での捕獲は、一人の参加者に委ね、他の方は思い思いの場所へ移動しました。
車での移動中、畑や民家の庭の片隅にアサギマダラが好きなフジバカマやヒヨドリバナが植えてある光景をよく見かけることができ、この地域の方のアサギマダラへの愛着をつくづく感じました。
今回の調査では、昨年までのような採集後に華山山頂に集合し、参加者一同一斉にマーキング・放蝶する方法を採らず、参加者一人ひとりにペンを配布し、捕獲次第マーキング・放蝶する方法を採用しました。
12時に再び神上寺駐車場に集合し、マーキングした頭数を集計したところマーキングした総頭数は60頭でした。
参加者7名、3時間で60頭はまずまずの成果だと思います。
この度の調査では残念ながら再捕獲はありませんでした。
今回記入した識別記号 [  山トヨ (記入者のイニシャル) ]
再捕獲された方は豊田ホタルの里ミュージアムまでご一報ください。

スナップ写真

華山遠景

神上寺参道入口

事前打ち合わせ

捕獲

フジバカマに群れるアサギマダラ

ツワブキで吸蜜するアサギマダラ

マーキング

放蝶

ナガサキアゲハ

イシガケチョウ

ヒメアカタテハ

アカタテハ

クロマダラソテツシジミ

ベニシジミ

イチモンジセセリ

チャバネセセリ