昼の部
4月は新型コロナウイルス、5月、6月は雨天で中止となり、今回が今年度初めてとなる調査会でした。
この度は、岩国市のケーブルテレビの取材の方も同行しての調査会となりました。
深谷大橋西詰駐車場に集合し、定刻になり今回初めての参加の会員もいることから簡単な自己紹介からはじめました。
記念撮影後、河津、寂地、羅漢の行きたいところへ自由行動としました。
多くの方は河津峡と羅漢高原へ移動。
私は寂地峡経由で寂地山にエゾハルゼミの確認のために一人別行動に。
はじめのころは、ニイニイゼミの鳴き声が聞こえアサヒナカワトンボやミヤマカワトンボが渓流に見られました。
それからヒグラシの鳴き声に代わり、登るにつれて、ブナが見られるようになり、標高がどのくらいかは不明でしたが、エゾハルゼミの鳴き声も確認したところで、時間となり下山しました。
昼に一旦集合。
河津峡では曇りでゼフィルスは見られず、ウラキンシジミをとり逃がしたとのことでした。
また、羅漢山ではオオヒカゲやハッチョウトンボが確認できたそうでした。
午後からもそれぞれに活動とし、私を含めて5名は寂地山登山道入口へ。
そこは現在は車で行けなくなった突き当りの場所で、ゼフィルスやウラキンシジミのポイント。
昔に比べて木が大きく育ち、空間が少なくなっていましたが、エゾミドリシジミの縄張りが見られ、数頭採集していました。
またウラキンシジミも1♀採集。
セミは、ヒグラシに交じってエゾハルゼミの鳴き声も聞こえ、1度だけ姿も確認しましたが、採集は出来ませんでした。
16時頃下山、昼の部は終了しました。
夜の部
集合時間の19時、小雨の中トラップを3か所に設置することに。
1つは車で行ける突き当りにある東屋の辺りで、もう1つはそこより少し下ったあたり、残りは迷ったあげく、寂地峡駐車場の南の橋を渡ったもう一つの駐車場にしました。
駐車場では、はじめは、サクラコガネ、ミズムシ、カワゲラ、カゲロウ、ツチカメムシなどであまり見られませんでしたが、20時を過ぎて雨が上がってからは、時間と共に、幅広く色々見られるようになりました。
クワガタは、コクワガタとノコギリクワガタは♂♀とミヤマクワガタは♀だけが飛来しました。
ほかにクワコ、エゾシモフリスズメやベニヘリコケガ、ヒメカマキリモドキ、モンキマメゲンゴロウ、などが見られました。
また、トラップの近くの茂みではナナフシモドキとエダナナフシの幼虫、トゲナナフシの幼虫、アケビコノハの幼虫が見られました。
上のトラップでは、気温が低くあまり成果は無かったようでした。
11:00頃に変化が見られないようなので、終了としました。
参加された皆さん、お疲れ様でした。 (伴 記)
確認した昆虫
チョウ類
エゾミドリシジミ、ウラキンシジミ、ウスイロオナガシジミ、ハヤシミドリシジミ、ベニシジミ、ルリシジミ、オオムラサキ、サカハチチョウ、ウラギンヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、オオヒカゲ、テングチョウなど。
ガ類
キマダラコウモリ、マエモンヒロズコガ、フジフサキバガ、アオイラガ、マエモンシロハマキ、マダラギンスジハマキ、オオアトキハマキ、マツアトキハマキ、アミメキハマキ、マエグロツヅリガ、オオフトメイガ、ゼニガサミズメイガ、オオミズアオ、ウンモンスズメ、プライヤエグリシャチホコ、クビワシャチホコ、フタホシドクガ、クロバネヒトリ、ギンボシリンガ、ハナオイアツバ、フタスジアツバ、ベニモントラガ、エゾシモフリスズメ、ウンモンスズメ、ベニヘリコケガ、クワコ、など
トンボ類
ミヤマカワトンボ、アサヒナカワトンボ、ハッチョウトンボ、アキアカネ。
カメムシ類
エゾハルゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ツチカメムシ、トゲカメムシ、ミズムシなど。
その他
ナナフシモドキ、エダナナフシ(幼虫)、トゲナナフシ(幼虫)、ホシウスバカゲロウ、ヒメカマキリモドキ、クサカゲロウの仲間、ヒゲコメツキ、コクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、ガムシ、シロスジカミキリ、モンキマメゲンゴロウ、サクラコガネ、など。
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