今年のアサギマダラ・マーキング調査も,西部地区と東部地区に分かれて開催しました.
<西部地区>
まさに青天の秋空の中,神上寺駐車場に集合しました.
今年の調査も,例年と同じく参加者一人ひとりが細マジックペンを持ち,捕獲次第マーキング・放蝶する方法を採用しましたので,まずは,アサギマダラのマーキング方法とマーキング調査表記録方法について説明した後,本日の調査会の活動を始めました.
今年は,例年よりもかなり暑いようで,各地のアサギマダラ飛来状況では,あまり良い情報は聞けておらず,今年の西部地区のマーキング数はないかもしれないと心配しておりましたが,朝のミーティング前に,管氏が1頭を捕獲し,その心配はなくなりました.
そして,マーキング数を少しでも増やそうと,華山の山頂付近や神上寺の坂の上にあるお茶の木々等,各人思い思いの場所にアサギマダラを探しに移動しました.
幸いにも,華山の山頂付近には,多くのアサギマダラが飛んでおり,思いもよらぬほど,多くのマーキングができました.
調査終了後,神上寺駐車場で各人のマーキング調査表を回収した結果,実績としては,オス27頭,メス15頭,合計42頭のマーキング・放蝶です.
例年に比べてかなり多い数です.
まだまだ暑い日が続く中で,飛来したアサギマダラは,平地のフジバカマに近づくことなく,比較的涼しい山の上に留まっているのかもしれません.
その他今回確認できた昆虫類は以下のとおりです.
アカタテハ,ツマグロヒョウモン,ウラギンヒョウモン,キタキチョウ,ヤマトシジミ,ウラギンシジミ,ミルンヤンマ,オオカマキリ,キイロスズメバチなど
(伊ヶ﨑記)
<東部地区>
東部地区は,例年通り屋代島で実施しました.
すばらしい秋晴れのもと,大島大橋の近くの駐車場に7名が集り,情報交換と記念撮影後,外入(トノニュウ))のフジバカマ園と,久賀(クカ)へ分かれて向かいました.
外入りのフジバカマ園は名が知れ渡り,一般の観光客が多く訪れていました,
気温が30℃を超える日が続き,渡りが遅れていたようでしたが,急に数を増やしているとのことで.多くを捕獲しマーキングし放蝶しました.
夢中でマーキングをしていて,気が付くと正午を過ぎたため,終了し解散しました.
久賀(クカ)へ向かった会員からは,35頭にマーキングしたと連絡があり,これも合わせ,東部地区でマーキングした数は,オス209頭、メス8頭,合計217頭でした.
この度,以下の再捕獲がありました.
特に、①は,本州北端から南端までを旅した個体です.
また②の美ヶ原からの個体は♀でした. (五味記)
① 青森県八甲田より「八甲田 97 21.8.27 サトミツ」 外入にて
② 長野県美ヶ原より「UTU 9.13 501 FTT」 外入にて
③ 広島県呉より「HH1 クレ灰 9/30」 久賀にて
なお,今回の調査でマーキングした識別記号は以下の通りです.
【山ム10・10記入者W-番号 または山ムE 10・10記入者-番号】
再捕獲された方は担当または事務局までご一報ください.
|