自然観察教室参加報告 「昆虫採集と標本作り」      
日 時: 2022年7月24日(日)
主 催: 防府市青少年科学館「ソラール」
講 師: 川元 裕、伴 一利
概要:
防府市青少年科学館ソラール恒例の自然観察教室「昆虫採集と標本作り」に講師として参加しました。
本行事は、@野山を歩き、A昆虫の行動を直に観察し、B採った虫を標本にする、という内容に親子で参加することで、自然観察の目を養うことや親子の絆を深めてもらえる人気の行事です。
今年は新型コロナ感染症対策のため、募集を8組18人に制限しての開催となりました。
採集フィールドの桑山公園は、ソラール近くの標高107mの桑山を中心にざっと20ha程度の森林からなり、四季を通じて豊かな自然が楽しめる公園で、遊歩道沿いの林縁や山頂等の開けた場所に昆虫がよく見られます。
午前は、講師が昆虫採集の方法と心得を説明し、昆虫採集時の危険予知と対策を促してから、桑山公園に移動しました。
夏の盛りを目前にして蒸し暑い中でしたが、参加者は現地を周遊し、昆虫を確実にネットに収めて、午前の2時間があっという間に過ぎました。
午後は、展翅・展脚の方法を説明し、参加者が採集した昆虫で実践をしてもらいました。
参加者は虫好きな親子づれがそろっていましたので、虫採りも標本づくりも夢中になって取り組んでいる様子を見て、講師としても陰に陽に手助けさせていただきました。
昆虫採集は生き物の命を奪う行為でもあり賛否両論ありますが、その代わりに標本と採集データを整理、保管、公表することが科学的に大切であるとのメッセージを行事を通じて参加者に贈りました。
参加者が持ち帰った標本を見たときに、このことを思い起こしてもらえれば幸いです。 (川元記)

 《確認した昆虫類》
@    トンボ類
     ギンヤンマ、ウスバキトンボ、シオカラトンボ
A    バッタ類
     ショウリョウバッタ、オンブバッタ、ハラビロカマキリ(幼虫)
B    コウチュウ類
     ハンミョウ、カブトムシ、キイロトラカミキリ、ウスバカミキリ、
     ノコギリカミキリ、コクワガタ
C    ハチ類
     クロアナバチ、オオモンツチバチ、キムネクマバチ、コガタスズメバチ
D アブ類
     コウヤツリアブ
E チョウ・ガ類
     オオスカシバ、アオスジアゲハ、ナミアゲハ,クロアゲハ、キタキチョウ、
     ツマグロヒョウモン、イシガケチョウ、ムラサキシジミ
F セミ類
     ニイニイゼミ、アブラゼミ、クマゼミ                                  

スナップ写真

昆虫採集について

採集風景

標本の作り方

標本の作り方