日 時: |
2022年8月31日、9月8日、12日、22日、10月5日、16日、19日 |
場 所: |
宇部市、岩国市、周南市、下関市、周防大島、山陽小野田市、柳井市、田布施町、長門市 |
確認者: |
管 哲郎、後藤和夫、稲田博夫、五味 清、山本弘三、重中良之 |
概 要:
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今年は7月になってから連日の天候不順と、暑さだけは一段と厳しく蝶類は非常に少ない日が続いています。
迷チョウの常連種となったクロマダラソテツシジミも、2022年は8月の20日を過ぎても県内のどこからも情報がありませんでしたが、その後県内でも確認されました。
<宇部市>
・8月30日、宇部市則貞で発生が確認され、続けて31日にも、ソテツにまとわりつく個体や離れた場所で飛び廻る個体を観察しました。
個体数は20頭を超えるもので、ここでは一時発生が始まった状態でした。
本種の生態から判断すると8月の10日前後には飛来していたと推察できます。
まだ気温は30℃を超える日が続いており、これから各地で発生すると思われるため、身近な周りでも注意しておく必要があります。(後藤、管)
<岩国市>
・9月8日、岩国市平田で1♂を確認しました。
急遽、昨年発生を確認した数カ所を調査しましたが、どこでも未確認で、今後広まると思われます。
その後、10月16日、黒磯町でも確認できました。(稲田)
<周南市>
・9月12日に周南市呼坂の我が家の庭にクロマダラソテツシジミ1♂が飛来しました。
毎年現れますが、昨年は8月24日でしたので、今年は遅い出現です。(五味)
<下関市>
・下関から情報の無かったクロマダラソテツシジミですが、21日の探索で吉見・吉母地区でも発生していることがわかりました。
情報では、市内でも本種が飛び廻っていることから、早い段階で下関市内でも発生していたことが伺えます。(後藤)
<周防大島>
・9月27日に調査したところ、幼虫を確認、更に9月30日、別の場所で多くの成虫を確認しました。
その後、10月16日に、東安下庄、小松で確認しました。(山本)
<山陽小野田市>
・山陽小野市も宇部市の発見以来注意していましたが,10月4日になって発生を確認しました。既に10個体以上飛び廻っており,当地でも広く分布を拡大をしている様子です。(後藤)
<柳井市、田布施町>
・10月16日、柳井市天神 の柳井天満宮で幼虫、成虫を、また田布施町で幼虫を確認しました。(重中)
<長門市>
・ 日本海側から情報が無かったのですが、19日に探索したところ油谷の向津具上と三隅上の小島から本種を確認しました。
幼虫の食害痕から見て当地でも一カ月も前頃から発生していた様子でした。 (後藤) |