山口県希少野生動植物種保護支援員研修会参加報告
日 時: 2023年3月4日(土) 10:00〜14:30
場 所: 《講義》山口市阿東生雲中 山口市阿東地域交流センター生雲分館
《保全活動》山口市阿東蔵目喜桜郷銅山跡農村公園
参加者: 山口県希少野生動植物種保護支援員(20名),山口県ひとづくり財団(2名),
山口県環境生活部自然保護課(1名),山口むしの会3名(計26名)
概要:
2022年3月に山口県のギフチョウが県希少野生動植物種保護条例に基づき,指定希少野生動植物種として指定,保護の対象となりました.
この研修会は標記支援員にギフチョウの生息状況や同条例を学ぶとともに,ギフチョウの生息環境を整備することにより,希少野生生物を保護しようとする気運を高めることを目的(実施要項より要約)に開催されました.
午前の講義では,まず県自然保護課職員が条例制定の経緯や希少野生動植物の保護に関する制度等について説明し,支援員の方々に希少野生生物の保全活動への協力を呼びかけました.
続いて本会会員がギフチョウや保全活動について説明し,ギフチョウが置かれた厳しい現状や今後行うべき保全活動を提案しました.
いずれの話題にも参加者は熱心に耳を傾け,メモをとっていました.
このような活動に進んで参加する方々ですので,野生生物の保全に関する意識の高さが伺えました.
午後の保全活動では,山口市が管理するギフチョウの生息に適した北向き斜面の山裾の藪を整備し,タイリンアオイを移植しました.
ほんの30u程度とはいえ長年放置され藪となっていたところでしたが,20人以上の人が力を合わせるとあっという間に片が付き,成虫の飛翔と食草を確保した空間ができあがりました.
今年の春,ここでギフチョウの生育が確認できるかどうかわかりませんが,このような保全活動の継続が功を奏し,この一帯にギフチョウが復活することを願っています. (川元記)
                                                  
スナップ写真

希少野生生物に関する講義(自然保護課)

ギフチョウに関する講義(川元)

タイリンアオイ植栽の説明(後藤)

タイリンアオイの植栽