ヒヌマイトトンボ観察会報告
    

実施日: 2024年6月29日(土)  10時00分 〜 11時00分
場 所: 宇部市妻崎開作竹の小島
主催・参加者: 宇部市自然保護協会,宇部市環境共生課
宇部環境コミュニテー,宇部市民,山口むしの会
概  要: 梅雨の真っただ中でしたが,当日に限り幸運にも雨は上がり曇り空、時折晴れ間も見え,観察会を開催しました.
参加者は上記の関係者を含め14名が集まりました.

主催者より簡単な案内とヒヌマイトトンボの写真が配布されましたが,実際にヒヌマイトトンボを見ることで、ヒヌマイトトンボが非常に小型で、探しにくい小さなトンボであるか体験していただくことになりましたが,発生数が少ないことで皆さん苦労して探し出し,時折歓声が揚がっていました.
当日は新聞社の「宇部日報社」も取材に来ていただきました.

当日の観察会ではトンボ類は数が少なく、ヒヌマイトトンボを見られた方は34名で、残念な観察会となりました.
アオモンイトトンボに至っては通常たくさん見られるはずなのですが,数頭のみと,代替地に生息するほかのトンボ類
も激減しており,この原因は昨年の夏場以降の少ない雨にあり,代替地の水不足が続いたことにあります.
自然対流型の代替地として設計されていますが,最近の自然の状況は予期せぬ事柄が多く,今後の対策として課題が残されています.
これについてどうするかは,これからのこととして検討が続けられることになります.

この日に確認したトンボ類や昆虫類は下記のような種でした.
ヒヌマイトトンボ1♂2♀、アオモンイトトンボ2、セスジイトトンボ1、シオカラトンボ1(未熟)、コシアキトンボ、コフキトンボ、ウスバキトンボ、マイコアカネ1(未熟)キタキチョウ,ベニシジミ,ツバメシジミ,ルリシジミ,キマダラカメムシ,リンゴカミリ,フタモンアシナガバチ,ツマアカクモバチ,ベッコウクモバチ,トウキョウヒメハンミョウ,コニワハンミョウ,ツチイナゴ,ショウリョウバッタ幼生、など.
幸い雨は降らず、昼前から気温が上がり1030に休憩をとったのですが,熱中症の危険もあり,予定より早く観察会を終了しました。
観察に来られた皆さんには、ヒヌマイトトンボを全員にお見せできず,申し訳なく思いましたが,ご参加いただきお礼申しあげます.

<関係スナップ写真> 

 

ヒヌマイトトンボ♂
 
主催挨拶

観察風景