会報‘山口のむし’投稿者へお願いと諸注意事項

これまで多くの投稿をいただきましたが,それらの中から会報の書式をはずれるものや用語として適当でないものを何点かご紹介し,より優れた文献にしていきたいと思っています.投稿者各位のさらなるご協力をお願い致します.

■ タイトルは14ポイントの明朝体(太字)とし,投稿者名は12ポイントのゴシック体で,それぞれ中心に置く
 里山□太郎,村山□□悟,鴨□□啓太,山野上□栄一,磯野山□護など,空白を含め5文字構成を基本とします.

■ 本文の書き出しは,名前との間を1行開けてから行う(本文は10ポイントの明朝体で横52字,縦45行)

■ 使用する漢字のうち当て字と見なされるものは避ける  
 ・如何に→ いかに, 何故→ なぜ, 何処に→ どこに, 出掛ける→ 出かける・でかける, 何時→ いつ, 出来る→ できる, 面白い→ おもしろい,沢山→ たくさん, 事→ こと,殆ど→ ほとんど, その他→ そのほか, 又→ また,尚→ なお, など.また,「御礼」とか「御願い」,「御世話になる」と書かれることがありますが,漢字の御は使わず「お礼」とか「お願い」ひらがなを用いるものとします.ただし,投稿者が文中の漢字に対して何らかの意味をもたせているときはこの限りではありません.

 ・昆虫を採集・捕った時に使う漢字として,得ると書かれている会誌が全国誌も含め多いのですが,生き物の場合は獲ると書くことが適切だと思います.得るは学位を習得したとか,免許書を取得したときに使うことが一般的で,そのほか物事がわかった時に使う漢字として,分かったと書くことが多いのですが,この場合は,判ったのほうが適切でないかと思います.これは稀とか希にも該当し,報文の内容から注意しておく必要があります.
 
・動きの活発な昆虫類を 元気 とか,飛び去った(逃げる)昆虫類を 帰って いく と表現するものも見られるが,これらは人間用語(動物)となるため,昆虫類の場合は不適切な言い方になる.

数字やアルファベットやカナを本文に書く場合
 
算用数字やアルファベットは半角文字が基本となっています.ただし,人名を省略したものは全角とします.例えば 5→ 5, A→ A, です.名前はKGとし,半角でKGとはしません.また,地名や山名に ・・・ヶ原,・・・ヶ岳などがありますが,全角小文字のヶを半角の ケ を用いて書かれたものが見られます.また,「の」や「ノ」なども間違えやすいので,よく確かめてから記してください.

単位や距離・時間を本文中に表す場合  
長さはミリやセンチメートル,メートル,キロメートルと表記されることもありますが,これは面積や体積なども含め,o,p,m,q ,u,?,など単位記号で表記するのを基本とします.その場合,m(半角文字)とか cm (c+m)やkm km)など半角の2文字で書くのではなく,単位記号に変換したものを使ってください.同様に, なども(No)と2文字で書かず,ナンバーと打ち込んで記号に変換したものを用いてください.また,時間は24時間表記としていますので,午前とか午後は不要です

本文中に同じ意味の漢字を使う場合 
 
例えば,ものごとがわかることを 分かった,判ったなどと漢字で書いたりしますが,同一報文の中では,ひらがなによる表記も含めどれかに統一して使うようにしてください.

データや学名表記について 
 
・種の学名は斜体(イタリック)で表記し,特別な意図がない限り命名者や命名年は不要です.また
命名者は最近の文献では大文字表記をしないのが通例となっており,原稿によって一貫性がないものが見られ(大文字で書いたり,小文字で書いたり),これからは小文字表記とする.
  学名: Elmomorphus breEcornis SHARP1888 → Elmomorphus breEcornis Sharp188(赤字省略可)
  種名順:参考文献に準ずること      
  山口県の昆虫目録2018では全ての分野を統一した書き方をしており,今後はこれに従っていただきたい.
 ・同一学名が続くときは一部を省略し,Pmaackii と表記しても構いません.

 ・タイトルや本文から県内であることが自明である場合,行政区画のうち県名については特に記す必要はなく,一段下位の市町名から記しても構いません.不足なくデータがすっきりとするのであれば,その方がよいでしょう.市町村合併後の表記で例えば山口市野谷とか岩国市向峠では簡略化し過ぎており,徳地とか錦町を入れてください.データは,和名(学名)の後を一桝開けてから続けてください.データの表記は,場所,採集数,採集日(日,月,年の順),採集者となります.採集数は,性別が判れば32♀と記すが,3♂♂2♀♀とは書きません.性別の判らない場合は,1ex.,とか3exs., と記すが,なかに3ex.,sの書いてないデータが多くでてきます.sは複数を意味しており,2以上は全て複数となる意味合いをよく理解してください.なお,月についてはローマ数字の小文字を用いますが,11月や12月は通常の文字変換では出てこないときは,メニューから特殊文字を選択してください.特殊文字がない場合は,1字空白にしておき印刷原稿の方に ? とか ? を赤字で手書きしてください.

本文の句読点や動植物名 
 
・句読点はすべて ,と .です.基本的に動植物名はカタカナ表記としますが,タイトルなどにおいて,漢字と合成されると不自然さがある場合(コウチュウ類→甲虫類)などは漢字表記も可です.

文献を書く場合 
 
・アルファベット順と定めています.同じ年の同一著者の文献は,発行順に年の後にabと記入します.ppが前にある場合は引用.後にある場合は参考文献です.文献を引用とするか参考にするかは投稿者の判断によりますが,引用したものは,本文中に出典を明示しておいてください.混在するときは引用・参考文献.
 ・図鑑の表記で学研の蛾類や直翅類の標準図鑑の発行者名は,学研教育出版か学研プラスとなるが,省略して学研と書くものが見られる.これは誤りで正しく表記するように習慣づけること.
 ・文献のページを書く場合,pp が前に来る場合は該当するページを指定するため引用文献にすることが一般的です.単行本や図鑑などの場合,多くは総ページを書くことが普通で,その場合は,‥pp., と後に書くことが正しい.これは図版の場合も同様で,指定の時は pl.,で 総図版の時は,‥pls.,と後に書くようになる.

図や表を割り付ける場合 
 ・風景・生態・標本写真は図版扱いとする.原稿に図版が1枚しかないときは図番は不要で,複数の場合は,通し順に図−1,図−2と番号を付してください.図版はできるだけ本文中の該当箇所に注記(-1とか図-3)して対応させるようにしてください.提出原稿は図版のレイアウトまでとし,図版そのものはセット不要ですが,割り付けていただいても構いません.ただ校正段階で大きさや位置の変更もありますので了承ください.いずれの場合も写真およびエクセル表などについては原本を提出してください.


本文中に学名や氏名を書く場合 
 ・学名は,読みやすくするために前後を半角ずつ開け,姓名のどちらかが1字となる場合は,境を半角開けてください.ただし、文献欄においては文字列の統一性から境は全角開けとします.

データを整列する場合 
 ・無理に右揃えにすると文字間が圧縮され学名が読みづらくなりますので留意のこと.


   会報は連絡誌(ちょうしゅう便り)と異なり学術誌扱いになります.
   発行済みの会報‘山口のむし’を参考にしてよりよい機関誌になるよう努めてください.


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