7月度昆虫調査会報告
         
日 時: 7月9日(土) 9:00〜24:00
場 所: 周南市鹿野・岩国市錦町 長野山周辺
概 要: 調査会前日の7月8日,東海,近畿,中国,四国で梅雨明けしたとみられると気象庁が発表しました.
続いて翌9日には九州北部,関東甲信,北陸で梅雨明けしたとのことで,このまま確定すれば平年より13〜10日早い梅雨明けとなるようです.
9日9時,好天と多くの成果を期待して9人が長野山ロッジ前に集合しました.
山に登る前,下界はすでに猛暑の兆しでしたが,山の上は霧がかかり,木々も下草もしっとり濡れていました.
標高1000mはダテではありません.
さて,開会のあいさつの後,全員山地性ゼフの姿を求めて,馬糞ヶ岳方面へ向かいました.
アップダウンの繰り返しで,思ったより疲れる縦走コースですが,それよりも困ったのがブユの襲来です.
ちょうど朝の活動期に当たったのか,まとわりつく多数の吸血者に閉口しました.
それでも虫のためには少々のことは関係なく,途中ぽっかり空いた空間でテリトリーを張るオオミドリやジョウザンミドリを追いながら,約1時間後ブナ・ミズナラなどが茂る原生林に到着しました. 
ここで,午前中はジョウザンミドリを,午後はエゾミドリ,さらに遅れて到着の後藤副会長の案内でヒサマツミドリを撮影・捕獲できました.
時期が少し遅めでスレた個体が多かったのですが,時に目の高さを飛ぶ金緑色の輝きに,居合わせた皆が見とれていました.
また,70mmオーバーのミヤマクワガタも捕まえることができ,長野山の格の違いを認識しました.
こんなところに車で気軽に上がることができます.
夜は別のメンバーも加わり,7時過ぎから2箇所にライトトラップを設置し,ガの飛来を待ちました.
今にも雨が降り出しそうな天気で,気温は20℃を下回ろうかという状況の中で,出出しは雑昆虫が疎らに飛来するだけでしたが,9時を過ぎてからはガ類が多数飛来し賑やかさを増しました.
特記事項としては,県内4例目となるオオルリオビクチバを確認しました.
また,遠路東京から牛込氏がなんと自動車で駆けつけ,懐かしい思い出話に華を咲かせました.

<移植作業スナップ写真>
昼の部

集合した参加者の皆さん

朝靄の中情報交換

ジョウザンミドリシジミ♂

ジョウザンミドリシジミ♂

エゾミドリシジミ♂

ヒサマツミドリシジミ♂

メスアカミドリシジミ♂

オオミドリシジミ♀

トラフシジミ

ムラサキシジミ

サツマシジミ♀

ルリシジミ♀

ベニシジミ♂

ゴイシシジミ♀

ミスジチョウ♀

ヒオドシチョウ

ウラギンヒョウモン♂

ツマグロヒョウモン交尾

ミドリヒョウモン♀

テングチョウ

ヒメキマダラヒカゲ

クロヒカゲ

オオチャバネセセリ

イチモンジセセリ

ミヤマサナエ

ヒメサナエ

クロサナエ

ヒメクロサナエ

アキアカネ

コヤマトンボ

シラホシカミキリ

ヨツスジハナカミキリ

ハラアカコブカミキリ

ヒゲジロハナカミキリ

ミヤマクワガタ

ニワハンミョウ

オオマドボタル

ヒグラシ
夜の部

夜間調査準備

調査風景

調査風景

調査風景

ライトトラップ

集まったたくさんのガ

ギンシャチホコ

オオエグリシャチホコ

ウスイロギンモンシャチホコ

ニトベシャチホコ

オオルリオビクチバ

ヨシカレハ

キンボシシマメイガ

ナカアカシマメイガ

マエキトガリアツバ

ギンモンスズメモドキ

フクラスズメ

フトオビホソバスズメ

キシタエダシャク

ハイイロオオエダシャク

ウスイロオオエダシャク

オオシロオビアオシャク

ミドリリンガ

オオマダラウワバ

シロオビドクガ

オオシマカラスヨトウ

コゴマヨトウ

シロホシキシタヨトウ

ハイイロキシタヤガ

キシタミドリヤガ

ビロウドカミキリ♀

センノキカミキリ♀

ミヤマクワガタ

ヒグラシ