錦町ホシミスジ保全活動報告:ユキヤナギ植栽
         
日時: 2007年2月16日(金) 13時〜14時:打ち合わせ
2007年2月24日(土) 10時〜12時:植栽
場所: 岩国市錦町平瀬
参加者: 2/16打ち合わせ:本会保全委員、山口県錦川総合開発事務所及び錦総合支所地域振興課担当者
2/24ユキヤナギ植栽:本会会員、錦町の皆さん計10名
概要: ホシミスジは、山口県では周防大島、錦町及び美和町の一部で見られるのみで、山口県環境生活部自然保護課の準絶滅危惧種に指定されている特異な分布を有する蝶です。
その錦町で、特に個体数が多く確認されている平瀬、木谷原の生息地は、現在建設中の平瀬ダム完成時には水没し、幼虫の食草であるユキヤナギも殆ど水没する運命にあります。
食草がなくなることは、即、ホシミスジの絶滅につながるため、本会では、この錦川のホシミスジがダム完成後も生き残れるよう、ユキヤナギを水没しない場所に移植〜植栽する計画を立て、ダム工事担当部署である山口県錦川総合開発事務所、錦総合支所地域振興課など関係部署と話し合いを続けてまいりました。(本ホームページ関連掲載:2006年3/3、7/26)
また、昨年11月には、地元民の理解を深める目的で錦町で昆虫展も開催しました

ユキヤナギ植栽は今の時期が良いとの植木屋さんの助言も得て、2月16日に前記関係者と植栽場所等につき打ち合わせを行い、次いで2月24日、本会会員の他地元の皆さんの参加を得て、100株の苗木を植栽しました。
今はまだ小さな苗ですが、数年後には立派に成長し、ホシミスジが棲み付いてくれることを祈っています。

本会としては、今後は観察や啓発活動は継続しますが、出来るだけ自然に任せ、地元の方に貴重な財産として見守っていただけることを期待しています。

寒い中、ご参加いただいた関係各位にお礼申し上げます。


工事関係者と植栽場所の打ち合わせ(2/16)

本会会員の寄付で用意したユキヤナギの苗木

砂利とクズなどの雑草の除去作業

苗木を約30cm間隔に植える

支柱用の竹を用意する

目印を兼ねた支柱を立てる

仕上げの水撒き作業

作業を終え参加者全員で記念撮影