ホシミスジ保全活動報告
日時: |
2022年6月10日9:00〜13:00 |
場所: |
岩国市錦町平瀬 |
実施者: |
山口むしの会保全委員、錦川総合開発事務所ほか |
概要: |
錦川の平瀬地域に棲息するホシミスジの保全作業を実施しました。
ユキヤナギを植栽した代替地で9時から始め、約一時間で周辺部の草刈と、ユキヤナギの剪定を行いました。非常に蒸し暑い日で作業を開始して、またたく間に汗をかいてしましました。
15年前に植栽した(本HP2007/2/25掲載)ユキヤナギも大きく育ち森のようになりましたが、剪定により綺麗に整えられました。
10時から錦川総合開発事務所の方と合流し、開発事務所で確保した代替地を見て回った後、ホシミスジの生息地である景勝地であった猿飛の河川敷に入りました。
現場はダム湖の水張検査のための準備工事が進められており、河川の両サイドの樹木などは殆ど伐採されて環境は大きく変わり、ホシミスジの生息には適さない環境に変化していることから成虫は期待できないことは一見して予測できました。
念のため暫く一帯を観察して廻りましたが、飛ぶ気配は感じられないため30分程度で切り上げました。
ただこの日はどんよりした蒸し暑い日で昆虫類の活動には適さない日でもあり、9月頃までに可能であれば再チェックできればと考えています。
11時過ぎに開発事務所の方と別れて、ダム湖の下流部になる河川敷にある生息地に向かいました。
蝶類の活動には適さない日でしたが、やや薄日が差してくると、予想した通りホシミスジが飛び出しました。
約30分間で1♂3♀を確保でき、早速、ユキヤナギを植栽した保全地に戻りました。
確保したホシミスジ4個体を代替地で放したところ、しばらくユキヤナギに止まっており、撮影と観察も行い、この日の初期の目的を達成することができました。
保全地に移したホシミスジは産卵している個体も居たことから、当地で産卵することも期待できますが、これは秋期になれば判ることになります。
なお本来であれば2021年の9月までに移す予定でしたが、新型コロナ禍の蔓延防止の観点からで県内も全域での行動の自粛が打ち出されており、この作業が今回にずれ混んでしまった経緯があります。
この様な保全作業は代替地でホシミスジが見られるようになるまで継続するようになると思います。
蒸し暑い最中、ご協力いただいた関係者各位にお礼申しあげます。 (後藤記)
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スナップ写真
保全地作業前 |
作業中 |
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作業中 |
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保全作業後 |
錦川総合開発事務所担当者と代替地調査 |
猿飛での調査 |
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猿飛での調査 |
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猿飛での調査 |
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下流部河川敷に現れたホシミスジ |
ホシミスジの捕獲 |
保全地へ放蝶 |
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放蝶されたホシミスジ |
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